第23回世界選手権大会 選手感想 Part.1

第23回世界選手権大会 選手感想 Part.1 ※順不同

出場選手一覧はこちら >>

松原 宏和 ー ベテラン・ゴールドクラス 男子3段 準優勝 ー
はじめに、強化練習の段階からご指導くださった監督、コーチ、そしてお世話になった皆様に心より感謝申し上げます。
このたび、ゴールドクラス 3段トゥルの部に出場し、結果は2位でした。
優勝を目標に練習を重ねてきたため、悔しさの残る結果となりました。
勝ちきれなかった要因は自分でも理解しています。
このままでは終われないので、課題を克服できるよう、今後もコツコツと練習を重ねていきます。
田中 明璃 ー ジュニアクラス/女子1段/女子-45kg ー
 まずは、準備期間と大会期間の間支えてくださった家族やコーチの方々、そして選手団の皆さんありがとうございました。たくさんの「初めて」を経験することになった私にとってとても大きな支えとなり、自信を持ってコートに立ち、パフォーマンスを発揮することができました。本当にありがとうございました!
 今回の世界大会は初めての海外遠征で、ジュニア女子一段とジュニア女子−45kg級に出場させていただきました。トゥルの競技では世界の場で勝利することを経験でき、ベスト8までいくことができました。マッソギの競技では2敗し、決勝リーグに上がることはできませんでした。
 トゥルでは、今まで練習してきたことが試合の場で完成して持ってこれたと感じています。強化練が始まってから、自分のトゥルに対する考え方を見直して、自信を持ってコートに立てるように準備してきたので、一回戦目を突破できた時はとても嬉しかったです!しかし、やはり優勝者と比べてみるとパワーだったり、キメの部分だったりが足りていなかったので、改善していこうと思いました。
 マッソギでは、「楽しかった」というのが一番印象に残っています。特に、ウズベキスタンの選手とやった試合では、気が強くどんどん前に来るタイプだったので、世界にはこんなマッソギをする人がいるんだなと知り、面白かったです。ただ、後で動画を見直したときに、ガードが甘かったり、攻撃の決定力が足りないなど反省点がたくさんあったので、これからも練習に励んで、自分のマッソギのレベルを上げていきたいです。
 また、自分の競技が終わった後は、他の選手がどんなアップを試合前にしてるのかやたくさんの選手の試合展開の仕方などを見ることができ、いい経験になりました。男子アダルトの団体戦のカザフスタン対朝鮮では、試合を目の前で見て、試合の緊迫感を感じれて、私にとっていい刺激になりました。
 次は2年後の中国でまた世界大会に出れるように、そしてレベルアップした状態で臨めるように、これからも精進して頑張っていきたいと思います。
尾﨑 海飛 ー ユースクラス/男子-51kg/団体男子 ー

今回の世界大会は2度目の出場で、負けられないという強い気持ちと不安が常に隣り合わせの準備期間でした。練習を重ねる中で、チームの皆さんから多くのアドバイスをいただき、交流を深めることで次第に緊張や不安も和らぎました。

次回からはアダルトの階級での出場となり、より厳しい戦いが待っていますが、次回出場権を獲得したならば、自分が多くの人に支えられたように、新しく入るメンバーを助けられる存在になりたいと思います。
そして大会期間が始まりトゥルの競技を見ていて、海外選手の力強さに対し、日本選手の自然で流れるような動きの美しさが印象に残りました。そんな試合から自分は、勝敗にとらわれず、正しい動作で見る人の記憶に残るトゥルを目指したいと感じました。
 マッソギでは予選リーグで2勝1敗と前回より成績を伸ばせたものの、決勝リーグには進めず悔しい結果となりました。序盤から積極的にプレッシャーをかけ、自分の攻めが通用する場面もありましたが、ギリシャ戦や団体戦の勝敗がかかる場面では力を十分に発揮できず、精神面の課題を痛感しました。
今後はその壁を乗り越え、さらに成長できるよう努力していきたいです。
森松 倖生 ー ユースクラス/男子2段/男子-69kg/団体男子 ー
今回、世界大会に出場し、トゥルではベスト8という結果を残すことができました。あと一勝すればメダルというところで敗れてしまい、非常に悔しい結果となりました。
しかし、日本ではなかなか勝てなかった自分のトゥルが世界でも通用することが分かり、同時に日本のトゥルが世界トップレベルであると実感しました。
私はトゥルが苦手でしたが、一勝、二勝と勝ちを重ねるうちにトゥルの魅力に惹かれていき、もっと試合をして、長くコートに立ちたいと思うようになりました。
今後は、全日本優勝を目標に努力していきます。
マッソギでは、海外選手のフィジカルやパワーが自分の想像以上に強く、結果はグループリーグ敗退となってしまいました。
それでも、自分がこれまで培ってきた技術は決して負けていないと感じました。
ただ、フィジカルやパワーの差は簡単には埋められないと痛感したので、今後はその差を少しずつ縮めていけるよう取り組んでいきたいと思います。
マッソギ団体戦では、4人でチーム一丸となって戦うことができました。
試合中、近くでチームメンバーの声が聞こえてきて、とても力になりました。
結果は1回戦敗退でしたが、貴重な経験を積むことができました。
今回の世界大会の約10日間は、一生忘れられない経験とたくさんの思い出が詰まった時間となりました。
これまであまり話す機会のなかったJAPAN選手団の仲間や、対戦した海外選手たちとも交流を深めることができました。
6月から始まった強化練習には月に1回しか参加できませんでしたが、指導してくださった監督・コーチの皆様、本当にありがとうございました。
そして、友人、小倉道場の皆さん、家族の応援が大きな支えになりました。
JAPAN選手団の皆さん、強化練習から大会までの期間本当にお世話になりました。
また、イタリアまで来てくださった森松師範、リオックさんには心から感謝しています。
本当にありがとうございました。
期待に応える結果を残すことはできませんでしたが、私はいつか必ず世界一になります。
これからもサポートをよろしくお願い致します。
宮崎 菜央 ー アダルトクラス/団体女子トゥル 第3位女子-52kg ー
大会に向けサポートしてくださった家族、監督、コーチ、JAPAN選手団の皆さん、大会に関わってくださった皆様、ありがとうございました。
私にとって3回目の国際大会でした。
10年前、イタリアで行われた世界大会で海外選手と戦う姉の姿を間近で応援した事から自分も同じ場に立ちたいと思い世界大会を目指しました。
同じイタリアの場で今度は自分が選手として出場できた事はとても嬉しかったです。
試合の合間に姉が電話をしてくれて泣いてしまうくらい不安と緊張で溢れていた私にとって本当に大きな支えでした。
個人マッソギは予選リーグ敗退という結果でした。
「あと一歩、最後まで行き切る勇気だね」とピョンス師範からアドバイスを頂き自分の試合、海外選手の試合の動画を何度も見て、海外選手は皆パンチが上手くスピードも早くてそれに対して自分は全然反応が出来なかった事が課題だと改めて感じました。
自分の弱さを痛感しとても悔しいですが今回の試合は間違いなく自分を成長させる内容だったと思っています。
3歳の時からずっと側で支えてくださっている自慢で憧れで自分が目指す姿であるピョンス師範がセコンドについてくださりとても心強く、全力で試合が出来ました。
国内だとライバルだけど世界になると仲間になってチーム一丸となる所が何よりも楽しく、準備期間から大会が終わるまでの半年間は一生の宝物です。
多くの人の支えがあって世界の舞台に立つことが出来ました。世界大会は終わってしまったけれど次の目標に向かって精進します。
日本から応援してくれた家族のみんな、マネージャーとして関わっている小学生サッカーチームの皆さん、道場のメンバー、本当にありがとうございました。
佐藤 望 ー ベテラン・ゴールドクラス/団体男子 優勝/男子4段 準優勝 ー
選手の皆様お疲れさまでした。監督、コーチ陣、スタッフの皆様ありがとうございました。また、応援してくださった皆様にも感謝いたします。
6 月から始まった強化練習では、体力面、技術面と足りない部分が多く、とても心配だったのですが、素晴らしい選手達の練習を間近で見て感じる事で自分を奮い立たせていました。細かい動作へのこだわりや身体の使い方、試合に向けての取り組み方など、とても参考になりました。
以前、私が行った大会では 2〜3 人しか出場していなかったような国が、今回は大選手団で出場していたり、とても強くなっていたりとテコンドーというものが各国、各地でしっかり広がっている事を感じました。その中でも日本のテコンドーの技術は高いレベルにあり、日本選手の負けた試合でも本当に紙一重の差だったと思いました。その基本技術の上に今回の経験をプラスしていけば、次は更に上にいけるのではないかと思います 。
私は、久しぶりの試合出場で少し緊張してしまい失敗した部分もあったのですが、結果は個人 4 段トゥル準優勝、団体トゥル優勝という素晴らしい結果を得られました。これも皆様のお力添えがあっての事だと思います。
最後に、ゴールドの皆様ありがとうございました。平間師範、親子での出場かっこ良かったです。岩崎師範、テコンドーの知識、感服しました。海戸副師範、現役時代のイメージとのギャップに驚きました。松原副師範、部屋での会話でとてもリラックスして試合に臨めました。金子さん、団体戦ではご迷惑おかけしました。齋さん、イタリアの歴史の話など肝に銘じます。 今回得た経験をこれからの指導、練習にいかしていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。
Grazie
成澤 ヨウ ー アダルトクラス/団体女子 第3位  ー
私は今回が初めての世界大会でした。
大会の準備期間は、普段の練習とは違い、レベルの高い選手が全国から集まりひとつひとつの練習についていくだけで精一杯でした。その中で自分のメンタルの弱さやトレーニングの甘さに痛感し、何度も壁にぶつかりました。
さらに、団体戦の経験も浅く、チームの仲間より一歩遅れた状態でのスタートだと自分自身感じていたので、「自分なんかが世界大会に出ていいのか」「本当に力になれるのか」と、自信よりも不安や焦りの方が大きかったです。そんな自分にも、基本的なところから一つずつ丁寧に教えてくれた女子団体チームの仲間や指導してくださった監督、コーチの方々、共に練習した選手の皆さんから多くのものを吸収しようと努力し、全霊をかけたつもりで大会に挑みました。
正直、成田空港を出発しても、大会会場を見ても、オープニングセレモニーに参加しても、私にとって非日常的な体験ばかりであまり世界大会にきた実感はありませんでした。
それでも、試合直前のアップで道着を着て、ゼッケンを付け、仲間と肩を並べた瞬間、自分は本当に“世界で戦っているんだ”と初めて実感しました。その時、今までの努力や悩みがすべて繋がった気がしました。試合中は一切不安なく、みんなを信じて堂々と力強いトゥルができたと思います。
しかし、その中で私の1つのミスで完璧な団体トゥルができなかったことが大きな後悔として残っています。初出場で団体戦3位という結果を残せたことは大きな誇りですが、ここで満足せず、私個人のスキルの強化、そして団体でも個人でも強豪チームに勝つこと、今回の後悔を晴らすことを目標に、もっと強くなりたいと心から思いました。
最後に、1年前「一緒に世界大会に行こう」と声をかけ、たくさんの時間をかけて指導してくださりこの素晴らしい経験へ導いてくれた私の先生に、心から感謝しています。
伊原 和宏 ー ベテラン・シルバークラス/男子-64kg 優勝/団体男子 優勝 ー
まずは強化練習から当日まで帯同くださったコーチ、サポートの皆様、世界大会初心者の私に諸々のアドバイスをくれた師範友人、チームメンバーに感謝申し上げます。
そして、送り出してくれた千代田道場生、私がいない間に道場を任されてくれた指導員達、ありがとう。
初めての世界大会ということで、強化練習から大会まですべてが緊張の連続でしたが、チームメンバーが練習を盛り上げてくれたり話しかけてくれたことで、享受することができました。こういった場ではふさわしくない言葉ですが、私は少し明るいだけの陰キャなので、とても助かりました。
結果としてはとても嬉しいもので、団体トゥル、個人マッソギにて優勝することができました。
団体トゥルにおいては、メンバーに恵まれ、支えてもらいました。盛徳副師範発案の決めポーズも、チームの絆を深める一助となっていたことは間違いないです。そして、強化練習に加え、団体練習をこなす日々を乗り越え、大会審判から「Fantastic!!」と称賛をいただけたときは、優勝よりも喜びを感じたものです。
個人マッソギにおいては、コーチについてくれた秉秀師範の落ち着いた声援とJAPANチームの応援に助けられました。焦って下手な攻めに転じてしまうところを、凛とした心で対応することができました。
また、強化練習中にアダルト選手と練習していたことが生きました。トゥルもそうですが、やはり、日本のアダルト選手は強い、早い、うまい。です。彼らに揉んでもらっていたおかげで、自身の対応力が上がったと考えています。
重複しますが、日本選手は世界の選手と比べてもレベルが高いです。一流選手がいる中で長い期間練習できたことは、私にとって宝であり、この年になっても成長できるということを実感できる機会となりました。
また、同年代でも日本国内には強い、ライバルと呼べるような選手がたくさんいます。
彼らと切磋琢磨し、勝ったことで得る称賛も、負けたことで得る辛酸もすべてを糧として、次の世界大会を目指そうと思います。
最後に、強化練習から大会を含む長い期間、ずっと支えてくれた家族、ひいては妻に最大限の感謝を。
金子 周平 ー ベテラン・ゴールドクラス/団体男子 優勝/男子-73kg 準優勝 ー
はじめに、世界大会出場にあたり御尽力下さった、チームジャパンの総監督・コーチ・役員・審判団・選手の皆様に厚く御礼申し上げます。
私の出場種目は個人・団体トゥル、個人マッソギでした。トゥル、マッソギともにやれるだけの練習を積んできたつもりでしたが、ほぼ初出場に近く、やはり大舞台での試合となると実力の全てを発揮できるわけではなく、悔いが残る場面も少なくありませんでした。
しかし、そんな中、自分の気持ちを鼓舞してくれたのは、セコンドの黄監督のお言葉や献身的なセコンドワーク、ジャパンチームの盛大な応援の声でした。インターバルに入るたびに監督の的確なアドバイスやチームの声援が心に響き、勝利への意志がメラメラと湧いてきたのを鮮明に覚えています。こんなにも仲間の応援を心強く感じたことはありませんでした。メダルを獲得できたのもそんな皆さんの後押しがあったからこそだと強く感じます。
競技内容についてはトゥル・マッソギともに多くの課題や改善点を発見することができました。今後の目標が自分の中で明確になったので、それらを補強し、再度、次回の世界大会のメンバーに選出されるよう、日々の努力を怠ることなく自己研鑽に努めていきたいと思います。
最後に、試合直前に貴重な時間を使ってウォーミングアップやストレッチを手伝ってくれたメンバーや、緊張している自分を気遣って声を掛けてくれたベテランメンバー達に心から感謝したいと思います。今回の世界大会で経験し得たものを道場生や子供たちに伝え還元していきたいと思います。
強化練習から大会までの約半年間、本当にお世話になりました。ジャパンチームの皆様の温かい心遣いにより、私のテコンドー人生にとってかけがえのない有益な時間を過ごすことが出来ました。心から御礼申し上げます。
許 盛徳 ー ベテラン・シルバークラス/団体男子 優勝/男子3段 優勝/男子-58kg 準優勝 ー
ネパールでのアジア大会以来、実に10年ぶりの国際大会でした。選考から準備期間を含め約半年間、色んな想いの詰まった世界大会となりました。
大会2ヶ月前に第一子が産まれ、会社での仕事や道場での指導、自身の練習環境のことなどを考えると、「次がある」とは決して思わずに臨もうと心に決めて準備に取り掛かりました。
怪我と育児による途中離脱はありましたが、常に全力で取り組んだ強化練習、夜な夜な行う団体練習、黙々と追い込む自主練等、辛い準備期間ではありましたが、今となってはその一瞬一瞬がかけがえのない時間として思い出されます。
練習の甲斐あって、金メダル2つ銀メダル1つと、出場した三種目すべてでメダルを取れたことはとても嬉しく感じています。やり抜いたこと、機を逃さなかったこと、有言実行できたことを誇らしく思います。昇利師範に率いて貰いながら、多くの海外選手や国際審判の方からの賞賛を勝ち取った団体トゥル、師匠である須賀師範の前で世界大会の表彰台に立てたこと等、一生の思い出となりました。
一方で試合内容に関しては、トゥル・マッソギ共に納得のいくパフォーマンスには及びませんでした。
不器用な自分は、過去を振り返っても「良くできた」と心から思える試合が記憶に少ないのですが、今回の世界大会でも悔いの残る試合がほとんどでした。
個人マッソギ決勝戦後は、自分の不甲斐なさに腹が立ち、涙が止まりませんでした。「もっと出来たはず」と思う一方で、モルドバの選手を前に何もできなかったという重い現実。
試合に負けて泣くということがいつ振りかも分かりませんが、36歳になった今もそんな心持ちが自分のなかに残っているのだなと、恥ずかしながら再確認した次第です。等身大の自分と改めて向き合えたことも、世界大会を通じて得た貴重な財産になればと思います。
最後だと思って臨んだものの、思いがけず後悔と、今まで以上の闘志が残りました。
未来のことは分かりませんが、大抵のことは自分の努力次第だと思います。次回の世界大会に向けてまた自分を奮い立たせて行きたいと思います。
数々の感動を見せてくれた素晴らしいJAPANチームのメンバー達、的確なアドバイス、指導をいただいた監督・コーチの皆様、ケアを続けてくださったトレーナーの森山先生、広報の矢部師範、応援にイタリアまで来てくださった須賀先生、楢崎さん、応援してくれた広尾道場、中野道場の仲間たち、そして出産という辛い時期に我儘を貫かせてもらった妻に、最大限の感謝を。
ps.数日経って振り返ってみると、カザフスタンのハードパンチャーに勝てたのも、アルゼンチンのピットブルみたいな相手にラスト4秒でヨプチャチルギとパンチで逆転勝ちできたのも、すべては練習の賜物。不器用ながらも少しは練習の成果を出せていたのかもしれないし、すべてを出した上での銀メダルだったのかもしれない。
ホテルの目の前にはアドリア海が広がり、毎日見る美しい朝焼け。飯もとにかく美味いし、メンバーも最高だし。こんな良い世界大会なかなか無いのでは?
すべてが最高でした!
Grazie!再見!!
西川 千尋 ー アダルトクラス/男子-52kg 第3位/男子2段 第3位/団体男子 ー
初めに、今大会に携わってくださった監督・コーチ・役員・審判団・トレーナー・選手団、切磋琢磨できる仲間、そして応援してくださったすべての方々に、心より感謝申し上げます。
多くの方々に支えられているからこそ競技を続けられ、今回の結果につながったのだと改めて実感しました。
本来は団体戦のみの出場でしたが、個人戦にも出場させていただきました。
2023年・2024年は個人戦出場を逃していたため、この貴重な機会を与えていただいたことへの感謝とともに、「必ず結果を残す」という強い決意を持って挑みました。
大会までに心身ともにしっかりとコンディションを整え、最高の状態で全ての試合に挑むことができました。
結果として、世界大会4回目の出場にして、個人戦ではトゥル・マッソギともに初めてのメダルを獲得することができました。
うれしさとともに、自分の努力が世界に通じるという確かな実感を得ることができました。
また、チャンスはいつ訪れるかわからないからこそ、常に準備をしておくことの重要性を改めて感じました。
練習ではさまざまなことを試していましたが、試合で出せたのはその一部だけでした。それが今の実力であり、同時に伸びしろでもあると感じています。
これからまだまだ強くなれると信じて、高みを目指して精進していきます。
直近では来年の全日本大会、アジア大会、そして再来年の世界大会があります。
常にベストを更新し、アジアチャンピオン、そして世界チャンピオンになれるように自分をアップデートしていきたいと思います。
今回の世界大会を通じて、改めて日本のトゥルもマッソギも世界に通じるレベルになっていると実感しました。
自分も負けぬよう切磋琢磨し、日本のテコンドーのレベルアップに貢献できるよう努力を続けていきます。
これからも環境や仲間への感謝を忘れずに、日々を大切に過ごしていこうと思います。
小川 将太 ー アダルトクラス/男子-78kg ー
はじめに、今大会に出場するにあたり、日頃よりご指導・ご支援を賜りました監督、コーチ、JAPANチームの皆様、黄道場の仲間・先輩方、そして家族や職場の方々に心より感謝申し上げます。
今大会は、私にとって初めての世界大会となりました。
10年前、道場の先輩の大島さんが世界大会で活躍する姿を目にし、「自分もいつかこの舞台に立ちたい」という目標を抱き、地道に稽古を積み重ねてまいりました。その結果、今回その夢を実現し、世界の舞台に立つことができました。
試合結果は、予選リーグ1勝2敗で決勝トーナメント進出には至りませんでした。
私はJAPANメンバーの中でも特別に器用なタイプではありませんが、「自分のように不器用でも努力を続ければここまで来られる」という姿を示したいとの思いで試合に臨みました。結果として満足のいく成績は残せませんでしたが、多くの学びと収穫を得ることができました。
アダルト男子−78kg級の世界レベルを実際に体感し、技術・体力・戦略いずれの面においても非常に高い水準にあることを痛感しました。
軽量級のように多彩な技術戦ではなく、基本技を徹底して試合を組み立てる選手が多く見られました。
例えば、予選で対戦したブルガリアの前チャンピオンは、終始サウスポーの構えからジャブ、前足トルリョチャギ、トルミョヨプチャチルギを中心に堅実な戦いを展開していました。
また、朝鮮の選手は決勝トーナメント初戦で敗退したものの、私と同じ体格ながら予選リーグではウクライナやカザフスタンといった大型選手を相手に、主にパンチのみで勝利を収めるなど、基本技の精度と駆け引きの巧みさが印象的でした。
決勝トーナメント進出者はいずれも、スタミナ・スピード・体捌き・相手の動きを見切る能力・フェイントを用いた駆け引きなど、総合的な完成度が極めて高いと感じました。
今回の試合を通じて、特に2つの収穫がありました。
1つ目は、相手とぶつかった際に当たり負けしなかったことです。これは日頃のウェイトトレーニングの成果が形となったものと考えています。
2つ目は、コンパルソリー(各ラウンドで必ず飛んで回転蹴りを行うルール)への対応ができたことです。不器用な自分なりに、仲間からの助言を得ながら試行錯誤を重ねた成果が現れました。
当たり負けしなかった分、自分の持ち味を十分に発揮できなかったことが課題として残りましたが、この経験を糧として次のステップにつなげていきたいと考えています。
今後は、来年の全日本大会、その先のアジア大会、そして2年後の世界大会を見据え、基礎から見直して一層努力を重ねてまいります。
最後に、今大会に向けて多大なるご支援と応援をいただいた皆様に改めて深く感謝申し上げます。
齋 哲也 ー ベテラン・ゴールドクラス/男子1段 第3位 ー
イタリアでの世界選手権。私にとっては2回目の出場でした。
結果は、トゥル・ゴールド一段の部で3位入賞。銅メダルを獲得することができました。
振り返って、まず何より、この世界選手権という舞台に立つチャンスをいただいたことに、心から感謝いたします。
挑戦できる環境があること、そしてそれを支えてくださる方々のありがたさを、改めて実感しました。
大会に先立ち、6月から始まった強化練習では、監督・コーチの皆様から熱心なご指導をいただきました。加えて、ジュニアからアダルト・ベテランまで、世代を超えた日本のトップ選手の皆さんと一緒に練習できたことはとても刺激になりました。そして、その合間にいただいたアドバイスも本当にありがたいものでした。
技術面・精神面ともに多くの貴重な助言をいただき、基本的な立ち方から意識の持ち方に至るまで、これまでとは異なる視点で見つめ直すことができました。
その結果、自分なりに技の完成度を少しずつ高めることができたと感じています。
皆さんのご指導とアドバイスが、私の挑戦を支えてくださったことに感謝しております。
本番では準決勝まで勝ち抜き、アルゼンチン代表の選手と対戦しました。指定された技はケベとポウン。結果は1-4でした。
悔しさはありましたが、自信を持ってやり切ったことに後悔はありません。
イングランド代表のコーチから「Good pattern! You’re my winner.」と声をかけていただいたことも、慰めとなりました。
ただ、映像を見返すと、前大会から指摘されていた癖が出てしまっており、敗北を受け入れざるを得ませんでした。
緊張する場面でも同じ癖が出ないよう、技の修正をしっかり体に落とし込むため、今後も研鑽を重ねていきたいと思います。
このメダルは日本選手団の監督・コーチ・トレーナー・チームメイト・事務方の皆様、道場で一緒に練習してくださったファラン会の皆様、職場の方々のお力添えがあってこそ手にすることができました。感謝いたします。
本当にありがとうございました!
最後に、普段はなかなか素直に言えませんが、いろいろと我慢して支えてくれた家族にも心から感謝しています。
ありがとう。

選手感想 Part.2 ※準備中 >>

最新情報をチェックしよう!