第23回世界選手権大会 選手感想 Part.2

第23回世界選手権大会 選手感想 Part.2

出場選手一覧はこちら >>

高妻 有華 ー ベテラン・シルバークラス/女子1段 優勝/団体女子 優勝 ー
テコンドーを始めてちょうど九年。子どもがテコンドーを始めたことがきっかけで、私も「自分の弱い部分を少しでも成長したい」という気持ちで始め、まさか自分が世界大会へ挑戦する日が来るとは、本当に夢のようでした。挑戦が決まった時、喜びと同時に「この年齢で世界の舞台なんて…」という不安も正直ありました。でも、この挑戦はテコンドーで培った、努力の積み重ねと、人との温かい繋がりの大切さを確かめる、素晴らしい挑戦になると感じました。
本番へ向けた半年に及ぶ強化練習では、仕事や家庭(家族にはたくさん迷惑かけておりましたが…)のことをしながら、年齢の壁を乗り越えるため必死に努力しました。監督、コーチからいただいた一つ一つの具体的なアドバイスは、技術や精神面で大きく成長することができました。
世界大会で最初に行われたのが個人トゥル競技でした。コートに立った瞬間、これまでに感じたことのない強い緊張感が全身を襲いました。その時、コーチからいただいた力強いサポートと、今までご指導いただいた沢山の教えが、私の心を強く支えてくれました。コーチの言葉を胸に、やるべきことを一つずつ丁寧に出し切ることに集中しました。その結果、個人トゥルで優勝することができました。
団体トゥル競技では、個人トゥル競技での勝利はとても嬉しかったですが、団体戦はそれとは全く違う重圧と責任がありました。異なる道場から集まったメンバーと、限られた時間の中で「一つ」のトゥルを作り上げ、合わせる作業は容易ではありませんでした。しかし、この半年の練習で、技術だけでなくチームの団結力も築き上げてきました。
競技は、不戦勝もあり決勝のみの1試合となりました。その1試合に集中し、今まで練習してきた全てを出し切りました。
練習環境とは違う、試合ならではの空気感や緊張感・会場音、あらゆる想定をして練習してきた事もあり、落ち着いて、チームとして最高のトゥルが出来たと思います。
コートの外から聞こえる日本チームの熱い声援は、「一人ではない、皆が一緒に戦ってくれている」という勇気をくれました。心より感謝いたします。
この二つの金メダルは、私一人で手にしたものではありません。今まで熱心に指導してくださった寺島師範、熱い激励で支えてくださった道場の仲間の皆様、日本チームを指導してくださった監督・コーチ、そして共に戦った最高のチームメイト全員で掴んだものです。
そして、この挑戦の期間、練習や遠征でたくさんの迷惑をかけたにもかかわらず、いつも温かく送り出し、影で支えてくれた家族、私にテコンドーという素晴らしさを教えてくれた子どもの存在に、心から感謝しています。
この経験を胸に、「年齢や国境を超えて挑戦できる」という無限の可能性と、テコンドー精神を、次の世代へと伝えていきたいと思います。
淡路 さつき ー ベテラン・シルバークラス/団体女子 優勝/女子3段 準優勝/女子-62kg 第3位 ー
今回、3度目の世界大会に挑戦する機会をいただき、初めてベテランシルバークラスに出場しました。個人では、トゥルで準優勝、マッソギで第3位という成績を収めることができました。自身の成長を感じて嬉しい気持ちが半分、練習の成果を十分に出し切れなかった悔しさが半分という、複雑な思いです。また、世界中のテコンドー仲間と交流できたことも、大変貴重で楽しい経験となりました。
個人トゥルは世界大会初出場であり、これまで苦手意識を持っていた種目でした。出場が決まってからは、スイル師賢、岩崎師範から教わってきたことを意識し、基本動作を丁寧に見直しながら練習を重ねました。その成果もあり、準優勝という結果を残すことができ、多くの方から「すごく変わった」と声をかけていただけたことが何より嬉しかったです。マッソギのために毎日行っていた体幹トレーニングが、トゥルの安定にもつながったと感じています。
一方で、個人マッソギでは練習の成果を十分に発揮できず、悔いの残る内容となりました。コートに入る前に気持ちを整えられなかったことが課題であり、今後は精神面の準備にも力を入れていきたいと思います。
団体トゥルでは、異なる道場に所属するメンバーが限られた時間を調整しながら、個々の動きの癖の修正やリズムの統一に取り組みました。その努力の結果、優勝することができ、お互いに意見を出し合いながら成長できたことを嬉しく思います。
今回、黄道場 武蔵小杉・目黒クラブの岩崎師範、樋口さんと共に結果を残せたことを心から嬉しく思います。今後は、この経験を活かし、自身の成長だけでなく、道場生のレベルアップにも貢献できるよう努めてまいります。
最後に、サポートしてくださった監督、コーチ、師範、仲間の皆さま、そして応援してくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
中川 友太 ー アダルトクラス/男子3段 ー
まず大会出場にあたりご尽力いただいた監督、コーチ、審判、役員、チームメイトの皆様に心より感謝申し上げます。また家族や素敵な友人たち、快く送り出してくれた林水泳教室の皆様にも本当に感謝しております。
結果は個人トゥル二回戦敗退と悔しいものになってしまいましたが、前回大会の初戦敗退から確実に一歩進めたことは嬉しく思います。
私がジュニアの時代から活躍されていた田中師範にコーチについてもらい、試合の合間に「友太、いいぞ」と言ってもらえることが、こんなにも力になるとは思いもしませんでした。次は席に戻った時のチームメンバーからの「惜しかった」の言葉が「おめでとう」に変わるように一歩一歩進んでいきたいと思います。
毎回世界大会は学ぶもの、得るものが沢山あり、何度でも出たい、1秒でも長くコートに立っていたい、そう思わせる不思議な場所です。
もちろんとても悔しかったので、反省を生かし次回大会では更に成長した自分になります。楽しさ、悔しさ、感動と様々な思いを体験できる最高峰の舞台で結果が出せるように努力を重ねていきたいと思います。
そして期間中はジャパンチームが世界各国の選手と高いレベルで試合をしているのが、とても輝いて見え、誇らしい気持ちにもなりました。今回も最高に素敵なメンバーの皆様と強化練習からイタリアまで行けたことに心から感謝しています。
また試合以外ではチームメイトの為に出来ることは何か、常に考えながら過ごした渡航期間でもありました。ジャパンメンバーの何かしらの支えになれていたら嬉しく思います。
鈴木 佑実 ー アダルトクラス/団体女子 第3位/女子2段 ー
はじめに、今回世界大会に挑戦できたのはたくさんの人の支えがあったからだと思います。監督、コーチ、JAPANチームの仲間をはじめ、ここまで指導して下さった先生方、一緒に練習してきた道場の仲間、いつも支えてくれる家族には本当に感謝しています。ありがとうございました。
 団体戦では強化練習が始まる前の5月から集まり、試合当日も直前まで細部にまでこだわって練習し全員でやり遂げることができました。
 試合本番は、今までで一番良いトゥルができたと思います。世界大会という大舞台のコートに立っているのに全く不安がなく、他の5人のメンバーを信じて思い切って試合に臨むことができました。全員でコートに立っている時間は本当に楽しくて、ここまでやってきて良かったと心から思いました。準決勝で負けてしまいましたが、胸を張ってやり切ったと言える、結果以上に価値のあるパフォーマンスができたことには満足しています。
 次の機会には、これまでの経験を活かしてさらに高いレベルのトゥルで自信をもって勝ちにいきたいです。今回、このメンバーで世界に挑むことができて本当に良かったです。ありがとうございました。
 個人トゥルでは結果を残せず悔しい思いをしましたが、これまでやってきたことは絶対に無駄ではなかったと思っています。世界大会に向けた練習を通して少しずつ成長していくのは楽しく、充実した期間でした。現地についてからや試合当日のアップでも練習の成果を感じて嬉しかったです。
 世界大会の舞台に立って、もっと強くなりたいという思いがさらに強くなりました。これからはたくさん考えてこだわって、自分らしいトゥルを作っていきたいと思っています。そして2年後、自信をもって世界に挑み、誰よりも強いトゥルをします。
 今回経験したことや感じたこと、感謝の気持ちを忘れずに、これからも一層努力します。
姜 昇利 ー ベテラン・シルバークラス ー
今回は初めてジュニアで2000年に世界選手権に出場してから丁度通算10回目となる一つの区切りとなる世界選手権でした。
もうさすがに慣れたものだろうと思って向かいましたが、いざ着いて体験してみると世界各国の代表でもありテコンドー愛好家でもある選手やコーチ、審判、関係者達が集まるその舞台はとても素晴らしい場所でした。
再認識したと共に、やはりだからこそ25年間にわたり目指し続けた舞台なんだなと。「さすが世界選手権、そうであるべきだ!」と改めて感じました。
今回は前回大会と同じ種目(シルバー男子5段トゥル)での出場でしたが、前回は優勝できたが故に、「勝って当たり前」というプレッシャーや海外選手達からの注目を感じていて(自分で勝手にですが)、初めて同種目に出場した前回よりもかなり緊張していました。
プレッシャーに打ち勝ち、前回よりもさらに高めたパフォーマンスを披露しなければ。さらには自身の限界を超えて過去最高の自分にしなければまた同じ出場する意味が無いと思い奮起し、高い練習目標を立てて自身を追い込みました。
それは過酷な内容で、身体が壊れるギリギリを攻めながら(実際のところたまに壊しながら)、どうにか目標を達成し出発することができました。
そのお陰で本番コートに立った時は、心地良い緊張感と興奮、そして十分冷静でいられる境地に至った感覚があり、試合を楽しむことができました。
常に高い「質」を追い求めながらも、絶対的に「量」をこなさなければ効率の良さなんて見えてきません。
内容に満足いくことはありませんが、現在の自分なりのではありますがそのような境地にいたるまでの練習量とこれまでの長きにわたるキャリアに「感謝」と「納得」を感じました。
そしてそれに至るには家族や仲間・稽古生達など多くの方の応援無くしては有り得ないことは言うまでもありません。
団体トゥルの競技にはかなり久しぶりの出場でした。
メンバー内で年、段位、キャリア全てにおいて上である私の立場上、これもまた責任感や重圧を感じていましたが、役割を全うして優勝もすることができ安堵しました。
団体戦特有のチームで作り上げて成長していくやり甲斐や、勝って分かち合える喜びも久しく、チャレンジして良かったと心から思えています。
世界選手権へのモチベーションの半分を占めているであろう自分の弟子(西川千尋、鈴木佑実選手)との出場も今回も叶いました。
彼らの日々のひたむきな努力と、世界の舞台で堂々とパフォーマンスを発揮する姿はとても誇らしいものでした。
日頃から生徒に言い聞かせていることですが、勝負は時の運・水物(みずもの)だとよく言われますが、その転んできた幸運を掴み取れるだけの力が無いといけません。
何度もチャレンジしなければ幸運が転がってくることすらありません。
自分を褒めてあげれて誇れるくらいの努力をしていれば勝利にも敗北にも納得がいくと思いますし、勝敗に関係なく世界選手権を素晴らしい場だと感じれると思います。
何度も行けば行くほど、努力すればするほど素晴らしい場になっていくなと、私自身世界選手権に来るたびに再認識しています。
そのような体験を後進にも何度も何度もしてもらい、高みを目指してもらいたいと願います。
大島 のの花 ー アダルトクラス/団体女子 第3位/女子1段/女子-57kg ー
今大会は私にとって3回目の国際大会となりました。結果は、個人トゥル初戦敗退、個人マッソギ予選リーグ敗退、団体トゥル第3位、団体マッソギ初戦敗退という結果でした。
1番に出てくるのは悔しい気持ちです。
マッソギに関しては去年のアジア大会で学んだことを活かし、前半からしっかり動いて攻めること、正確にポイントを狙うことを意識して練習に取り組んできましたが、個人でも団体でもやってきたことを出しきれずに終わってしまい、悔いが残る試合になってしまいました。練習してきたつもりになっていただけで、まだまだ足りなかったのだと自分の甘さを痛感しました。単発で攻撃を終わらせないこと、距離感、リズム変化など課題は多く見つかりましたが、まずはステップや一つひとつの攻撃の強さなど基礎を見直していきたいです。
個人トゥルに関しては、しっかり準備をして臨むことができ、これまで積み重ねてきた分だけ自信もありましたが、初戦で敗退してしまい最初は呆然としてしまいました。気持ちを切り替えるのに時間はかかりましたが、振り返ってみると自分のトゥルは出し切れたのではないかと思います。誰が見ても評価されるような圧倒的なトゥルを目指し、精進し続けたいと思います。
団体トゥルに関しては、最高の仲間たちと共に今までで1番のトゥルができたと思います。メダルを取れたことは嬉しいですが、結果に満足しているわけではありません。優勝を目標に練習を積んできただけに、全員が出し切った達成感があったからこそ準決勝で敗れたのは本当に悔しかったです。この悔しさを糧にまた一緒にさらに強いチームを目指したいと思います。
今大会は、2年前より出場選手も増え、盛り上がりを感じました。見ていて楽しい試合もあり刺激をたくさん受け、自分もそういった試合ができるようになりたいと強く感じました。そのためには今回感じたことや明確になった課題を忘れることなく日々努力を重ねていきます。
最後に、黄秀一師賢をはじめ、コーチ、JAPANチームの皆さん、役員の方々、道場の仲間、家族など多くの方がサポートしてくださったことに感謝しています。本当にありがとうございました!
岩崎 寛志 ー ベテラン・ゴールドクラス/男子5段 優勝/団体男子 優勝 ー
このたび、イタリア・イェーゾロで開催された第23回テコンドー世界選手権大会に出場してきました。
大会期間中は10月の少し肌寒い気候でしたが、そのぶんコンディションが整えやすく、落ち着いて試合に臨むことができました。イェーゾロの街並みはとても美しく、宿泊先のバルコニーから見える海岸の景色に癒されながら、自然と気持ちが落ち着いていくのを感じました。
6月から始まった強化練習では、全国から集まった日本代表のみんなと一緒に汗を流し、互いに刺激を受けながら練習に打ち込みました。その中で、自分の課題を改めて見つめ直すことができ、技術面だけでなく気持ちの面でも成長を実感できました。
大会本番では、各国の選手たちが全力でぶつかり合う姿を目の当たりにし、テコンドーが国や文化を超えて人をつなぐ武道だということを改めて感じました。
結果としては、個人戦・団体戦ともに優勝することができました!
ただ、試合内容を振り返ると細かいミスもあり、まだまだ詰めが甘い部分もありました。この悔しさを次につなげて、より完成度の高いトゥルを目指してこれからも頑張っていきます。
限られた時間の中で丁寧に指導してくださった監督・コーチの皆さん、本当にありがとうございました。日々の支えや励ましが、大会で力を出し切る大きな支えになりました。
今回の経験を糧に、これからも稽古を重ねて、さらに上を目指していきたいと思います。
樋口 喜子 ー ベテラン・シルバークラス/女子2段 優勝 ー
まず、今まで育ててくださった先生方、真摯にご指導いただいた監督・コーチ、共に闘った日本代表の仲間たち、大会を実現してくださった運営・国際審判員の方々、代表チームを陰で支えてくださった協会の方々、身体をケアしていただいた先生方、練習を共にした道場生、モチベーションを高めてくださったジムのトレーナーや会員さんたち、応援いただいた職場の方々や専門学校の先生・クラスメイト、前向きな言葉をくれた友人たち、そして、いつも支えてくれる家族に心から感謝申し上げます。
普段ならこういった文章はすらすら書ける私ですが、今回はなかなか筆が進みませんでした。なぜならこの半年間、意識的に「解像度を下げて」生活していたからです。
「時間と思考の対象を限定しなければ、世界選手権のリングに立つ準備すらできない」————仕事と専門学校、そして世界選手権。どれも手を抜けない三足の草鞋を履くために、私は覚悟をもってそれ以外のことを手放しました。SNSを断ち、美容院に行くといった目的外の時間を削った結果……試合当日に髪も肌もボロボロだったのは、ある意味、その覚悟の表れだったのかもしれません笑。
怪我を抱えながらの練習では、練習後に松葉杖がなければ歩けないほどの状態になることもありました。整形外科に通い、考え得るあらゆる治療を試しても痛みは引かず、「治療に費やしている時間なんて全くないのに…」と、怪我に慣れていたはずの私でも焦りと悔しさで心が揺れるのを必死に抑える日々でした。
そんな中、本番でまさかの2試合連続で「主体(チュチェ)」(最も疼痛が増す動作を含む型)が指定されることに。それでも「神様はなんてユーモアがあるんだろう」と心で笑いながら臨む余裕がもてたのは、黄秀一師賢がセコンドから背中を押してくださったからに他なりません。
また、海外のリングドクターの動きや各国の帯同トレーナーの様子を間近で見られたことは、柔道整復師を目指す身として大きな学びでした。教科書からは分からない、生の現場。目に入るシーンが勉強している内容とリンクし、自分の将来像をより明確にしてくれました。
結果や名誉ではなく、この経験が「誰かの痛みを理解し、支えられる人になる」ための一歩になったこと。それこそが、この世界選手権から得られた何よりの収穫です。世界選手権出場という成長と学びの機会をいただけたことに、心から感謝いたします。
海戸 淳 ー ベテラン・ゴールドクラス/男子-64kg ー
はじめに、20年ぶりに世界大会の舞台に挑戦出来たのは監督、コーチ、審判、役員、一緒に練習したチームのみなさん、ご同行頂き支えて頂いた皆さんのおかげです。心より感謝致しております。そして、家族、道場生、仕事のBACKLASHの皆さんに応援して頂いたお陰です。
本当に有り難うございました。
私は今回、ベテランゴールドクラス
個人マッソギ-64kgに出場しました。
一回戦アルゼンチンの選手に負けました。
お世話になってる皆さんに、絶対に優勝すると誓い応援頂いたのに、結果を出せず申し訳ございません。
試合を冷静に振り返ると、良くも悪くも気持ちも重心も微妙に前に行き過ぎ、準備してきたテコンドースタイルの10分の1も出せなかった事、そうなってしまった自分の甘さを痛感しております。
そんな中でも、世界大会の舞台に挑戦させて頂き、自分を信じて躊躇せず前に向かって戦えた事は自分自身を誇れ、これからの人生、大切なものをまもりながら、強く必死に活きていく覚悟を改めて持つ事が出来ました。
そして、今度は自分が支えていき、恩返しできるよう今まで以上に自分に負けず頑張っていく所存です。
きつかった世界大会の選考カンファレンスから始まり、厳しい強化練習、家族に手伝ってもらい早朝からトレーニングした毎日、皆さんに応援してもらう事で練習に費やせた日々はとても輝ける時間でした。
最後にいつも本部道場で稽古をつけて頂ける黄秀一師賢・黄大勇師範
世界大会前 出稽古させて頂き、20年のブランクをかなり埋めて頂いた岩崎師範
大会1週間前 テコンドーの大事な力の出し方を稽古を通して教えて頂いた徐萬哲師賢
誠に有難うございました!
そして、チームメイトの皆さん本当に有り難うございました!また2年後会えるよう、コツコツと頑張りますね。皆さんも頑張ってください^_^
☆ゴールドクラスという、とても素敵な仲間に入れていただき感謝です!
田中 陽琉 ー ユースクラス/男子1段 準優勝/男子-57kg /団体男子 ー
まずは、大会参加に当たって4か月もの間の強化練習やイタリアでのサポートをしていただいた監督、コーチの方々、そして、一番近くで支えてもらった父さん、母さん貴重な経験をさせていただき本当にありがとうございました。
 今大会、運要素も絡み結果的にトゥル準優勝となることができましたが、自分の中ではやはり納得できない結果であり強く悔しさを感じました。トゥルは序盤からのびのびとできている感覚があり、コートに立った時も特に緊張などせずむしろ会場の雰囲気を楽しんで堂々と自分のトゥルができたと感じています。初戦から決勝戦にかけて試合をこなすごとにボルテージも上がっていき、決勝戦で朝鮮と当たった時も少しも負ける気などせず笑顔で試合に臨むことができました。今回は自分の中でキレ、ノビ、リアリティ、正確性など様々な面で過去最高のトゥルができたとは思っています。結果としてパワーで朝鮮に圧倒的にかなわず惨敗でしたが、得るものは多くあったので次回までに最大限準備して優勝したいと思います。
 マッソギもトゥル同様特に緊張せず、初戦でロシアとやると分かった時もホテルでとてもわくわくした気持ちになったのを覚えています。しかし2回戦目の後半、3回戦目は動きが少し良くなったものの、初戦や2試合目前半まではメンタル要素も絡みボルテージも上がらず、距離感もめちゃくちゃでとても内容がいいとは言えない試合でした。しかし課題も多く見つかったため、2年後までにしっかりと鍛えてリベンジしたいと思っています。団体戦は体格的に不利ではありましたが、自分のマッソギはこの大会の中で一番できたと思っています。次からはアダルトに上がるため、さらに自分の足りないところ、得意なところを伸ばして世界を獲りたいです。今回は本当にありがとうございました。
荒俣 美月 ー アダルトクラス/女子-52kg 準優勝/団体女子 第3位 ー
6月からの半年間、強化練習を見てくださった監督コーチの皆様、団体として一緒に戦ってくれたみんな本当にありがとうございました。
併せて、私の勝利を願い信じてくれた家族・横山副師範・綾瀬西新井道場の皆様にも感謝を申し上げます。
私は、世界大会にジュニア時代は3度出場し、今回6年ぶりの出場且つアダルトでは初出場でした。
結果は、アダルト女子-52kgで第二位、アダルト女子団体トゥルで第三位を獲得しました。
この結果や今までの過程から、「努力は発見をもたらす」ということを学びました。努力は結果に結びつくと言いますが、それ以上に努力を通じてどんな形でも発見があったことに価値を感じました。
今回の良い発見は、試合を楽しむ感覚を味わえた事とその感情を持つことで動きが良い方向に向くという事です。この発見は、通常練習から勝つ意識を持っていた事で生まれたと考えます。1年半前にテコンドーに復帰したばかりの私ですが、「復帰するからには世界一を目指す!」と常に念頭においていました。だからこそ、本番では不安な感情よりも自分の武器がどこまで通用するのか楽しみの感情を持つことができました。この感情を持つことで、自分の技に自信を持って躊躇いなく伸び伸びと戦うことができました。
しかし、通常から実践を意識するあまり技の引き出しを増やせなかったという負の発見もあります。練習でできないことは本番でもできないと分かっていても、勝ちを意識するあまり萎縮して新たなことに挑戦できなかったことが今回の反省であり、次の成長へのきっかけとなりました。
このような発見は、冒頭にもある通り努力をしたからこそ得られたことです。自分で「努力しました!」なんて少し図々しいかもしれませんが、それほど人生の大きな決断をして臨んだ大会です。この熱力が途絶えることなく、これからも邁進していきたいと思います。
福田 透弥 ー アダルトクラス/男子-64kg/団体男子 ー
今回で2回目となる世界大会への出場でした。
前回カザフスタンでの出場では個人のトゥルのみの出場でしたが、今回は個人のマッソギ、団体トゥル、団体マッソギに出場できました。
個人戦では初めて国外の人と戦って率直な感想としては、怪我もありなかなか練習ができない中自分がやれる最大限のことができ、とても楽しんでマッソギをすることができました。ですが、後一歩ってところで予選リーグで敗退したというのはとても悔しかったです。
団体戦では、自分はずっと憧れだった団体のメンバーに選ばれ練習の時は自分なんかが入ってもいいのか本当にやっていけるのか不安でしたが、先輩たちの背中を見て世界へ臨む姿勢だったり様々なことを学んでいくうちにやるしかないという気持ちへと変わり、
団体トゥル本番では気持ちを合わせ思いっきりトゥルができてよかったです。
団体マッソギでは戦ってきた中で初めてあれほど大きい人と戦って初めて恐怖に打ち負けそうになってしまいました。ですが後ろを向けばジャパンのメンバーが応援してくれていて千尋くんや祐紀くんが僕の前で戦ってくれたおかげ勇気をもらって最後まで戦い抜くことができました。
今回の世界大会では多くのことを学び自分の課題を見つめ直すことができました。絶対世界チャンピオンになります!皆さん応援ありがとうございました!
稲葉 勇利 ー アダルトクラス/男子1段 ー
今回、世界大会という大舞台に出場し、改めて多くの人の支えの大きさを実感しました。ここまで練習を続けてこられたのは、日々応援し、様々なサポートをしてくれた家族、的確な指導をしてくださったコーチ陣、チームメイトの皆さんのおかげです。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。試合では3回戦目で敗退という結果になりましたが、相手は最終的に優勝したチャンピオンでした。その中で、あと1ポイント差というところまで競り合えたことは、自分にとって大きな自信にもなりました。同時に、あと一歩届かなかった悔しさも強く残り、これまで以上に練習に真剣に向き合う覚悟ができました。世界のトップレベルを肌で感じたことで、自分に足りない部分や、今後伸ばすべき課題も明確になりました。この経験を無駄にせず、次の大会では必ず優勝できるように、一つひとつの稽古を大切に積み重ねていきます。支えてくれた全ての人への感謝を結果で返せるよう、これからも努力を続けていきたいと思います。

選手感想 Part.3 >>

最新情報をチェックしよう!