第23回世界選手権大会 選手感想 Part.3

第23回世界選手権大会 選手感想 Part.3

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岡野 陽輝 ー アダルトクラス/男子-52kg ー
はじめに、JAPANチームの皆様、応援してくださったすべての方々の支えがあり、全力を出し切って無事に帰ってくることができました。本当にありがとうございました。
今大会も前回大会と同じく個人マッソギに出場し、結果は1勝1敗で予選リーグ敗退でした。前回大会での敗因だった体力不足を改善するために準備期間から練習を積み、自分に自信を持って世界大会に挑むことができました。しかし、負けた試合では、自分の得意技が通用せず、体力面でも、100%で戦える体力ではありませんでした。試合前まで持っていた自分への自信を一気に失いました。試合を終えた後、いろいろな感情がありましたが、悔しい気持ちが強く、次の世界大会でリベンジしたいと思いました。
また、自分の階級の決勝トーナメントを見て、世界チャンピオンとの実力差をとても感じました。自分も世界で通用できるように、体力、技術、メンタルを磨きたいと思いました。具体的に自分の戦い方を一度崩して、技やパターンの幅を増やし、相手に合わせて戦い方を変えられるようにしたいです。
世界大会で自分の思うようにいかなかったことも貴重な経験になり、レベルの高い試合を見てたくさん刺激をもらい、改めて世界大会に感謝の気持ちでいっぱいです。
また世界大会に出場できるように、たくさん練習し、たくさん試合に出て強くなりたいです。
寺島 さゆり ー アダルトクラス/団体女子 第3位/女子2段/女子-57kg ー
このたび、世界大会に出場することができ、嬉しく思います。
私がここまで成長できたのは、家族や道場の温かい支え、
そして日本テコンドーの師賢、師範、先輩方との出会いに恵まれたおかげです。
また、テコンドーを始めてから多くの大会に挑戦できたこと、
そして「テコンドーが好き」という気持ちを持ち続けられたことが、
自分を強くしてくれました。
まさに「好きこそものの上手なれ」という言葉を実感しています。
今大会では、悔しさも含め、貴重な経験をさせていただきました。
滞在中、ホテルの前に広がるイタリアのイエゾロの海があまりにも美しく、
その景色に毎日癒されながら、自分自身と向き合う時間を持てました。
2年前カザフスタンで行われた初めての世界大会をきっかけに、
多くの素敵な出会いや経験をいただきました。
そして現在、所属するインフィニティテコンドーはとても活気があり、
日々良い刺激を受けながら練習に励むことができています。
このような環境で世界の舞台に挑戦できたのは、
道場長の寺島先生、道場を支えるあんり先生、
そして指導員の皆さまのおかげです。
ありがとうございます。
これからは、テコンドーを通して出会う方々に
「好きになるきっかけ」を届けられるような選手・指導者を目指して、
精進していきます。
牧野 有純 ー ユースクラス/男子-63kg/団体男子 ー
僕は今回が初めての国際大会で、初めて出場してみて感じたことは、何よりも楽しかったということです。
6月からの4ヶ月間の練習では、普段一緒に練習できない人たちと練習したり、普段はしないトレーニングに挑戦したりして、いろいろな面で成長できたと思います。
まず、普段練習できない人たちと組むことで、それぞれの間合いや出してくる技、タイミングが違うことを体感でき、とても刺激になりました。
みんな足の長さや瞬発力、柔軟性などの個性が違い、一緒に練習している中で毎回新しい発見がありました。
その中で、それぞれの良いところを吸収できたことは、自分にとって大きな経験になりました。
また、普段しない練習をすることで、自分の体の使い方や弱点に気づくことができ、今後練習したいことも明確になりました。
大会本番では、緊張もありましたが、これまで練習してきたことを試せる場としてワクワクしました。
試合中は相手の動きに合わせるだけでなく、自分のタイミングや技をしっかり出すことの難しさを実感しました。
しかし、少しずつ自分の動きや判断がスムーズになった瞬間があり、とても嬉しかったです。結果だけでなく、自分がどれだけ集中できたか、どれだけ成長を実感できたかが大切だと改めて思いました。
今回の経験を通して、自分の課題も見えてきました。
体力面や技の精度、相手の意表をつく動きへの対応など、まだまだ伸ばしていきたい部分があります。
しかし課題が見えたこと自体が次へのステップだと感じます。これからも今回の経験を活かして、練習に取り組み、さらに強く、上手くなりたいと思います。
国際大会に出場できたこと、そしてそこで学べたことは、自分にとって大きな財産です。今後も新しいことに挑戦し続け、成長を続けていきたいです。
髙橋 悠 ー ジュニアクラス/男子1段/男子-55kg ー
今回 このテコンドー世界選手権大会に出場できたことは 僕にとって 大きな誇りであり とても忘れられない経験になりました。試合前は緊張と不安で胸がいっぱいでしたが、コートに立った瞬間 これまで練習してきた事や支えてくれた方、日本で応援してくれている方たちの事がふと頭をよぎり『よし!!やるぞ!!』と気持ちが引き締まりました。
しかし体は緊張で固まってしまい、『シージャ!!』の合図も聞き取れず上手く動けていない場面も多く、1つ目の種目トゥルでは良い結果が出せませんでした。
マッソギも、スピードや戦術、体力の何を取っても思ってた以上の迫力を初戦から感じました。でも、自分の技が決まった瞬間や全力で立ち向かえたことは大きな自信につながりました。結果としては満足いかなかったけど、今回の大会で得た経験は 物凄く価値があると思ってます。
また、違う文化や価値観を持つ選手たちと交流でき、テコンドーを通じて同じ道を歩む仲間としてスポーツの持つ力の大きさを感じました。
最後に、この大会で得た経験や悔しさを次の大会に向け練習し、これからも感謝の気持ちを忘れず、テコンドーを通して成長し続けていきたいです。
岡野 祐紀 ー アダルトクラス/団体男子 ー
僕は今回で4回目の世界大会でした。
団体トゥル、団体マッソギの2種目に出場しましたが残念ながらメダルを獲得することはできませんでした。
団体トゥルでは初めて試合に出場することができ、不安と期待の中、精一杯のパフォーマンスをすることができたと思っています。
結果が全てなので悔しかったですが、3ヶ月以上の団体練習を通して格段に成長し、この経験は自分の糧になると確信しました。
団体マッソギでは今大会優勝国であったブルガリアと対戦しました。
相手の体格は日本より遥かに大きく、不安と恐怖で押し潰されそうにになりましたが、周りを見ればチーム全員が覚悟を決めた表情をしていて、皆のメンタルの強さに驚いたのが正直な感想です。
結果として自分は引き分けで終わりましたが、世界チャンピオンと互角な試合ができ、今まで努力してきた方向が間違ってなかったのだと確信できた貴重な機会となりました。
今回、僕は初めて個人戦に出場できませんでした。みんなが減量で苦しそうな時、初めて計量できない辛さを経験し、全日本で勝ち切る大切さを痛感させられました。
これから世界で活躍していくためにたくさん練習してもっと強くなりたいと思います。
最後に、Japanチームの皆様、応援してくれた全ての方に感謝の気持ちを伝えたいと思います。
本当にありがとうございました。
大島 寛子 ー ベテラン・シルバークラス/女子3段 優勝/団体女子 優勝/女子-52kg 準優勝 ー
大会を終えて、さまざまな感情が込み上げています。
言葉にしきれない思いもありますが、あの舞台に再び挑戦できたことを心から誇りに思います。
国際大会は今回で6回目。
前回は金メダルに固執して悔いが残ったため、今回は「自分が納得できる試合」を目標に据えました。
結果を狙う気持ちはありましたが、国際大会はルールや技術、体格、国民性など多くの点で国内と異なります。その違いを理解し、対応し、競り合う面白さを純粋に楽しみたいという思いで臨みました。
代表選考や強化練習を経て迎えた今大会は、準備期間2年の集大成でした。
限られた時間と壊れやすくなる身体に向き合いながら、一緒に出場できなかった仲間の分まで走り切るつもりでした。
6回目の個人トゥル
ベテラン女子初の団体戦
急遽階級を上げて挑んだ個人マッソギいずれもチャレンジングな経験でしたが、団体では日本らしい丁寧な演武を、個人でも最後まで自分を信じて冷静に戦い抜くことができました。
「努力は必ず報われる」とは言い切れません。しかし、目標に向かって純粋に走り続けられることは幸せであり、結果が伴わなくとも過程には確かな意味があります。
成功も失敗も、仲間との絆も、挑戦しなければ得られなかったもの。そこにこそ大きな価値があると感じました。
“日本代表”はいったん区切りとなりますが、今回の経験をどう活かすかが次の課題です。
躍進したジュニアやアダルトにも刺激をもらいました。今後のJAPANに大いに期待しています。
年齢や国籍を越え、テコンドーを通じて交流できた時間は何よりの幸せでした。
関係者の皆様、支え応援してくださったすべての方々に心より感謝申し上げます。
柴田 彰 ー ベテラン・シルバークラス/男子3段 ー
まずサポートをしてくださった、監督、コーチ、道場メンバー、指導員、家族、職場の方々に心より御礼申し上げます。
2006年に初めて日本代表となってから、17回目の国際大会でした。
その間、世界大会も幾度となく挑戦し続けて、高みを目指し続けてきました。
そして前回準優勝でしたので、今回優勝して、自分にとって選手として一旦の終止符として目指していた大会でした。
ところが強化練習開始直前に練習中、膝前十字靭帯断裂という大けがを負ってしまい、大会に出場できるかどうかという状態になってしまいました。
しかし周りの方々のアドバイスや励ましも頂き、なんとかギリギリ出場できるレベルで持ち堪え本番に臨むことができました。
試合結果としては、一回戦で本大会優勝したモルドバの選手と2-3の僅差で敗れてしまいましたが、その選手はその後優勝まで全て5-0のストレート勝ちでしたので実質の決勝戦だったと思っています。
試合内容自体には悔いはほとんどなく、勝負は時の運、水ものであると解釈しています。
とはいえ最後の終止符がメダル無しで手ぶらというわけにはいかないので、今のところはまた2年後しっかり準備して臨もうかと思います。
最後に個人的に、世界のテコンドー同士と久しぶりに再会できたことがやはり最高に嬉しい瞬間でした。こういう出会いを得られたことに感謝です。私も負けないように頑張り続けたいと思います。
応援ありがとうございました。
平間 陽太 ー アダルトクラス/男子-58kg ー
私は-58kg級のマッソギ競技に出場し、4名リーグの中、2勝1敗で予選リーグ敗退という結果に終わりました。
試合を終えて、労いの言葉を様々な方にかけていただき、応援していただいたことに感謝をしながらも、日に日に悔しさが増していく毎日です。
今回は2012年のエストニア大会、2014年のタジキスタン大会に続き、3回目となる世界挑戦でした。初めてのアダルトクラスの出場となりましたが、マッソギのみの出場だったため、準備期間中ひたすらマッソギのことを考えていました。
アルゼンチン選手との1戦目は比較的落ち着いて試合を運ぶことができたと思います。初戦を勝ち、そのままの勢いで全勝を目指していきたかったのですが、2戦目、キルギス選手との1戦では動きの固さが目立ちました。リーチも長く、スタイルも自分が苦手とする長距離戦が主軸となっていて、点数の動きが少ない試合でした。こういう展開は1点がとても重くのしかかります。相手選手も試合巧者で、結果的に1〜2点差を取り返せませんでした。
敗因はメンタルコントロールの甘さであると思っています。序盤から終盤のすべてにおいて「全勝しなければ」という意識が先行したがゆえに攻め切れていませんでした。3戦目、イングランド選手との試合ではメンタル部分の反省を踏まえた思い切りのよい動きを心がけましたが、優勝を考えるとまだまだ技術不足であると言わざるを得ません。結果を受け止め、これからしっかりと自分自身と向き合い、課題を1つずつ克服していきたいと思います。
田部師範をはじめ、サポート、および応援をしてくださった方、また日本チームの皆様、すべての方々に感謝しています。同じ道場生の中川選手、大島選手、尊敬していたピョンスコーチ、後輩の宮崎選手と世界大会に帯同でき感慨深い経験となりました。
そして、なによりも父・平間選手とともに世界の舞台に立つことができたことを嬉しく思います。ありがとうございました。
大川 竜平 ー アダルトクラス/男子2段 準優勝 ー
はじめに、今回の大会に出場するにあたってサポートしてくださった皆さまありがとうございました。
私は今回アダルトクラスとして2回目の世界大会の参加、2段のトゥルではジュニアを含め3回目の出場となりました。
初めての出場だったジュニアの世界大会メンバー数名と参加できたことを感慨深く思います。
前回の世界大会では、優勝した朝鮮の選手に3-1で敗れ、今回もその選手が同じカテゴリーで出場するということで、その選手へのリベンジを果たすことと優勝することを目標に今大会に臨みました。
結果としては決勝まで進むことができたものの、ロシアの選手に3-2で敗れてしまいました。
国際大会のトゥルにおいては特にパワーが意識された採点がなされ、前回の敗北理由がパワーだったことを踏まえパワーを意識したトゥルを心掛けました。日本のトゥルの強みは流れるような動作です。パワーと流れる動作の表現の両立に苦戦しながらも、自分のトゥルは最大限できたと思っています。
今大会は自分が社会人となり練習の時間をどのように取るか、今までとは異なる環境で練習をしなくてはならず、そういった面ではまだ伸び代を感じることになった大会になりました。
チームのみんなの戦いぶりや、海外の友人との再会、毎回のことながら参加して良かったと心から思います。
この大会で見たこと学んだこと、自分に足りなかったものをもう一度昇華させ、必ず世界の金メダルを取ります。
この度は応援ありがとうございました。
黄 将 ー アダルトクラス/男子-64kg/団体男子 ー
まず初めに、世界選手権に挑戦させていただきありがとうございます。試合を通して自分の課題がはっきりと出た悔しい大会でした。
私は今回で3度目となる世界選手権でした。当初は団体戦だけ出場する予定でしたが、個人マッソギのチャンスもいただき、結果を残せるよう強い気持ちを持って今大会に臨みました。
強化練習では普段大会で戦う選手や沢山経験のある師範方と練習ができました。練習では色んな選手のトゥルやマッソギを見て学ぶ事が多く、常に刺激を受けながら練習することができました。
大会の結果としては団体戦は惜しくも初戦で負けましたが、練習してきた事をしっかり出せたかなと思っています。しかし気持ちはとても悔しいので、必ず2年後はメダルに届くように力強さという面を強化していきたいと思います。
個人•団体マッソギともに1勝もする事ができませんでした。
練習した事がほとんど出せませんでした。それは圧倒的に準備と練習と経験が足りないと感じました。試合を通じて瞬発力が劣っていると強く感じました。試合に負けた事は悔しいですが、いい経験ができたと今思います。
経験を無駄にせず、しっかり課題を自分の武器にできるように練習に精進していきます。
最後に今大会は自分自身にとって悔しい結果で終わりましたが、それを糧にここでの経験を活かして来年の全日本大会に向けて一から練習していきたいと思います。また同じ舞台に立って次こそはメダルを取って帰れるように頑張ります。
平間 章二朗 ー  ー
大会の規定により、今回が最後の世界への挑戦でした。思えば2月の全日本で陽太(息子)が世界大会の出場権をとり、負けじと私は5月のセレクションを受け、選ばれたときは本当にうれしかったです。それから半年間の強化練習を経て今大会に挑みました。
私と陽太は3度目の世界大会でした。同時での参加はなかったため、不安もありましたが一緒に始めたテコンドーなので期待と喜びで心が躍りました。
イタリアで良かったことは、食事がとにかくおいしかったです。そして景色が最高でした。あと今まで親子で旅行などなかったので思い出になりました。
今大会は参加国(選手)が多いため、スケジュールがハードで、テクニックに加えてフィジカルやメンタルも重要だと思いました。
今回トゥル(型)で出場し3位に入賞しました。
ただ「思い描いた結果」ではない選手もたくさんいたと思います。試合は負け終わっているのに、朝ランニングや練習をしている選手を見ました。そのまま頑張ればきっと運が回ってきます「日の丸をあげてくださいね!」ジャパンチームの未来は明るいと思いました。
私は59才ですが、これからも目標を持って頑張りたいと思います!
半年間ジャパンチームに加えていただき本当にありがとうございました。皆さんのテコンドーに対する情熱がとても良かったです!期待しています。
最後に監督やコーチの皆様、半年間大変お疲れ様でした。
親子で落ち着いて競技することができたのも、心強い存在があったからだと思います。
そしてふだんから応援し支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。
木村 奏 ー 準備中 ー
朴 勝俊 ー 準備中 ー

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